loading

手分けしてできるから楽しい、家事が主な介助のお仕事。

自立生活センター三田

朝起きて顔を洗い歯を磨き、朝食を食べて着替えをする。

ほとんど多くの人が当たり前に行うことが、例えば身体の障害などによって自分ひとりではできない人がいます。でもその人たちも自立して普通に生活ができる環境が平等にあります。そのお手伝いをするのがこの「自立生活センター三田」でのお仕事です。

現在、代表として自ら「障害があっても自立して生活はできる」というモデルを体現している吉田さん。彼女の暮らしを女性介助スタッフが1日2~3名で交代して支えています。

「介助」と聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか?読み終わった後、少し介助に対するイメージが変わるかもしれません。実際に働くスタッフさんのお話も交えご紹介していきます。

花嫁修業みたいなんです

最初にお話を伺ったのは、現在大学生の河嶋さん。入学とほぼ同時にお仕事を始められ、3年目になります。

- このお仕事に出会ったきっかけは?

「大学の教授の紹介で知りました。もともと自分の視野を広げたいという思いがあって、きっとこれから就職して社会に出るときっと触れることの少ないお仕事で、資格も取れて自分の強みにもなると思ったので即決でした」

- 普段どのようにお仕事されていますか?

「私は最近は夜勤がメインなので、学校の授業が終わって19時には出勤します。時間があるときは家でちょっと仮眠してから来ます」

「出勤後は、支度された晩御飯の介助をします。私は今までほとんど料理をしてこなかったので、メニューやレシピを覚えたり、今まさに花嫁修業をしているような感じです(笑)

自分のやりたいこともちゃんとできる環境

「その後はごはんの片付け、就寝するために着替えや移動の補助をして一旦ひと段落です。だいたい23時くらいからはイベントのPOPを作ったり、作業をしてますね」

「就寝中に寝がえりを打つための補助があるので、夜中に2、3度行います。その他は仮眠や作業をして、朝8:00に退勤してそのまま学校に行く流れです

夜もしっかりと仮眠時間があるので、1日のサイクルが自分に合っていると話す河嶋さん。

そんな河嶋さん、去年半年間インドネシアで過ごし、今年も3週間また海外に出られるそう。発展途上国の子供たちに平等な機会を与えたい、と将来を考えているといいます。やりたいことをやりながらお金も貯められて学べることも多い。とても有意義に過ごされているようです。

他にはない働きやすさ

次にお話を伺ったのは、主婦の田淵さん。産休を合わせて10年ほどこのセンターで働く大先輩です。

- 10年続くお仕事のモチベーションとは?

「子どもがいるので、何よりシフトの融通が利くところですね。みなさんとても理解があって、シフトも気軽に調整し合える環境なので本当に助けられています」

現在は8:00~13:00とイレギュラーなシフトで働く田淵さん。田淵さんと同じ小さなお子様がいる主婦さんも同じ時間帯でお仕事をされています。

朝は洗濯や掃除、お昼ご飯の準備がメインのお仕事。当日の出勤スタッフで手分けして進めていきます。

「日によっては午後から3時間だけ、とかでもOKなのでこれほど融通が利くところは珍しいと思います」

「仕事内容も家事に近いので、普段やっていることと似ているから無理なく続けられるのもあるのかもしれません。それに吉田さんやスタッフさんとのおしゃべりも楽しみなんです」

スタッフも一同定期的に集まるという仲の良さ。子どもも一緒に連れて研修や歓送迎会、たこやきパーティなども開催しています。長く続けられる理由は、無理なく働ける内容と時間、そして何より居心地の良さのようです。

一人の人間同士で向かい合いたい

最後にお話を伺ったのは、文頭でもご紹介したこのセンターの代表である吉田さん

「介助のお仕事って、なかなか実際が見れない分マイナスイメージをお持ちの方も少なくないです。『何でもしてくれる』『何でもしないといけない』という風に捉えられてしまうから」

「でも私はスタッフ一人ひとりに対して、言う人と言われる人の関係ではなく一人の人間同士で向かい合いたいと思うんですよね」

私の身体ではどうしてもできないことを手伝ってほしい、と伝えてます。もちろん、相手がどうしてもできないならそれ以上無理は言いません」

これから自分にできること

昔から障害と共に生きてきた吉田さん。若い頃、最初に自立して家を出ようとしたときは、ご両親にとても心配されたと言います。

「でもその後、普通に結婚して出産をして、娘も育って嫁いでいきました。たくさんの方の支えがあって今があるので、次は自分が誰かのためにする番だなって」

障害者を対象にシンポジウムやイベントを率先して企画・開催するアクティブな吉田さん。

「今は若い障害者の方にとって少しでも力になれたらいいですね。こうやって、周りの方の力をちょっとずつ借りれば自立してちゃんとやっていけるんだよっていうところを知ってもらいたい。これがこれから自分にできることだと思います」

小さな視野の広がりは世の中は変える

怪我がきっかけで車椅子生活になった吉田さん。この生活になり、世の中の障害者の生き辛さをあらためて実感したと言います。

「例えば卒業後や今後どんなお仕事に就くかわからないけど、今ここでしていること、障害者が共に生きていることを忘れずに生きていってほしいです

「例えば健常者は使えても障害者では使えないものがたくさんある。そこに作り手や提供する側の視野が少しでも広がることで、世の中は変わると思うんです。

きっと、ここで働く経験はあなたの視野と感性を広げてくれます。吉田さんはじめ個性豊かなスタッフとともに、ここで一緒に成長しませんか?

ご応募お待ちしています。

RECRUIT

求人情報

女性介助スタッフ

手分けしてできるから楽しい、家事が主な介助のお仕事。

自立生活センター三田