「カウンターレディ」
よく求人でも目にする職種ですが、そのお仕事の実際はなかなか知れないもの。
今回取材にご協力頂いたお店が、駅前町の一角にある「ラウンジsin」と「ラブール」です。
複合ビルの1階にある「ラウンジsin」は若い女の子とボックス席を中心に楽しく飲めるお店。
同じビルの4階にある「ラブール」では大人な落ち着いた空間でじっくりお酒を飲めるお店です。
華やかさと楽しさを演出する女性たちと、2店舗をまとめるママの理恵さんに、そのお仕事についてお話を伺いました。
人と目を合わせて喋るのが苦手だった
そう話すのは、入店してから半年ほど経つ彩純(いずみ)さん。
「でも自分を変えたくて、お仕事自体にも興味があったので、ちょうど友達から紹介がありチャレンジしてみました」
- 実際にお仕事をしてみて変化はありましたか?
「入店した当初、ママが『お酒を覚えるのは後でいいから、まずはお客様と楽しくおしゃべりすることに集中してみて』と言ってくださって。そのおかげで、少しずつ抵抗がなくなりました」と彩純さん。
また、お仕事をする中で成長の他にもうひとつ、楽しみも見つけたよう。
「お店のスタッフの女の子同士とのおしゃべりです。シフト制なのでその日その日でメンバーは違いますが、いろんな子と繋がりができて、今では女の子に会えるのも楽しみに出勤しています」
インタビュー中も、しっかりと目を見て、とても楽し気にお話してくださいました。
様々な人生の先輩に出会える
次にお話を伺ったのは、主に4階「ラブール」にいらっしゃる沙里さん。
ママさんのお誘いでこちらのお店に入って4年目になるそうです。
- このお仕事の魅力とは?
「お客様みなさまそうですが、人生の先輩に出会えることですね。いろいろなお話をお伺いできるのはこのお仕事ならではだと思います」
「あたたかいお客様が本当に多いです。以前、私の誕生日のときにイベントをして頂いたのですが、馴染みのお客様がみんな集まってくれてお祝いしてくれたときは本当に嬉しくて楽しくて、、思い出に残っています」
一般的な「お客様」というくくりとはもう一歩先の、人と人とのあたたかいつながりがあるようです。
自分のことより相手のこと
続いては、前に働いていたお店からずっとママさんと共にお仕事されていた、美香さん。
「最近は若いスタッフも増えてきたので、私も位置が変わりつつありますが、今はそんな若いスタッフとママとの間をつなぐポジションで、どちらも支えられたらなと思っています」
そんな美香さんに、ママさんの魅力をお伺いしました。
「自分のことより相手のことを考えられるおおらかさとか、やさしさですね。私もママのような女性になれるよう、日々そばで学んでいます」
そんなスタッフからも慕われ、お客様からも愛されるママの理恵さん。どのような思いをお持ちの方なのでしょうか?
正解がない、完璧がない
「たとえばモノを売る仕事なら、商品が売れたらまず『成功』ですよね。でも、このお仕事ってそれがないんですよ」
「来店された後の再来店につながったり、お客様同士で仲良くなってつながりができたり、そういうときにやっと成果が見えるんです」
日々、「ここはこうやったな」など試行錯誤の繰り返しだと話す理恵さん。
「だからこそ、今来て下さっているお客様に対して、感謝の心を込めて接するようにみんなにも伝えてます」
「同時に、自分が楽しむことも大事。自分が楽しくないと、相手を楽しませることもできひんからね」
仕事を通して何かを得てほしい
もともと専業主婦から宝石店の販売のお仕事をされ、その後ラウンジのお仕事に。自分でお店を始めるきっかけも、人とのつながりの連鎖だったようです。
それはスタッフに対しても同じく。ご縁があって働いてくれている子たちにも、思いがあるようです。
「目的を持って働いてほしいです。例えば、来年どこどこに旅行へ行くためだとか、そういうのでも。理由は何でもいいんです。それが達成できればしっかり成長したことになります」
「何かを得てやめていってほしいですね。私が『成長したな』っていうのを見たい、母親みたいな感覚もあって」
理恵さんの母のようなおおらかさ、やさしさ、細やかさも、スタッフが憧れる理由なのかもしれません。
女性らしさが身に付くお仕事
ラウンジでのお仕事は、お客様と楽しく盛り上がっておしゃべりすることに加え、女性らしい立ち振る舞い、動作も大事な要素。生きていく上で決して無駄にならない知識やスキルが得られます。
体験入店も随時募集中です。気になるけど、なかなか踏み出せない・・・そんな方のきっかけになれば。
理恵さんはじめ、すてきな女性たちと共に、このお店で一緒に成長しませんか?